番組詳細


TVメタ情報 > 番組一覧 > 日付: 20230625 > エピソード: 1649281

エピソード情報

放送局 NHK総合
プログラム名 明日をまもるナビ
エピソード名 (87)流域治水 上手にあふれさせて被害を減らす!?
カテゴリ 教育教養
放送時間 2023-06-25 10:10:00 〜 2023-06-25 10:55:00
WireActionデータ更新時刻 2023-06-25 16:42:33

コーナー・トピック・パラグラフ


(オープニング) [corner=14425550]
オープニング [topic=21371800] 詳細
[ 10:10:00 - 10:12:34 ] 154秒 詳細
毎年のように起きる河川氾濫。これまでに氾濫危険水位を超えた河川は全国2000のうち、2割以上と増加傾向にある。そんな中、日本各地で流域治水プロジェクトが進められている。川とともに生きるのはどんなことが必要か、流域治水から学んでいく。

(明日をまもるナビ) [corner=14425554]
上手にあふれさせて被害を減らす!? [topic=21371803] 詳細
[ 10:12:34 - 10:16:32 ] 238秒 詳細
今回のテーマは「流域治水 上手にあふれさせて被害を減らす!?」。川の氾濫を防ぐためにどんな対策をしていた?という問題にダレノガレ明美は「川が溢れないように段をつくるとか。それくらい」などと答えた。流域治水はみんなで治水に取り組むという考えだという。
上手にあふれさせて被害を減らす!? [topic=21371805] 詳細
[ 10:16:32 - 10:22:17 ] 345秒 詳細
滋賀県は10年前から流域治水に取り組んでいる。2022年8月5日、高時川で氾濫が起き、住宅30棟が浸水した。しかしこの時、下流域の浸水はゼロだった。それは川の中流域に設けた「霞堤」のおかげだった。霞堤は堤防の一部に切れ目をつくり、増水した水をあえて溢れさせる。田畑などに一時的に貯めることで、周辺の住宅や下流の被害を減らしてくれるという。2019年の台風19号でも流域治水の施設が大きな役割を果たした。台風19号で荒川が氾濫危険水位に達した。荒川第一調節池は全長8キロで東京ドーム28.2個分の水を貯めることができる。第一から第三調節池を合わせると墨田区と同じ面積になるという。流域治水の取り組みは全国で始まっている。
上手にあふれさせて被害を減らす!?/浸水頻度をチェック!水害リスクマップ [topic=21371884] 詳細
[ 10:22:17 - 10:28:14 ] 357秒 詳細
流域は河口と源流。荒川の流域と水害リスクマップを紹介した。水害リスクマップは国土交通省ホームページに公表されている。越流堤と霞堤を国造りで活用した戦国武将は誰と誰?という問題。正解は「加藤清正と武田信玄」。
流域治水の課題とは? [topic=21371815] 詳細
[ 10:28:14 - 10:35:18 ] 424秒 詳細
流域治水を進めていくには様々な課題がある。栃木・下境地区ではこれまで度々、水害に見舞われてきた。佐藤盛雄さんの家は2019年の台風19号で自宅が浸水。この地区では全体の4割にあたる72世帯に被害が出た。以来、佐藤さんは堤防の嵩上げなどの対策を行政に求めてきた。しかし2020年、国からこの地区に、2024年度完成を目指し霞堤を新設するという計画を示された。霞堤は増水した水を田畑などにあえて溢れさせ下流の被害を減らす治水対策。家が水没するため、下境地区では安全な場所に移り住む、防災集団移転も計画されている。移転に対して塩野目富夫さんは「受け継いだ土地だから守っていきたいという思いはある」などと話した。那須烏山市の佐藤光明さんは「個別に面談し心配事、不安を聞いて、それを解消できるように取り組んでいきたい」などと話した。霞堤から水が溢れた場所で農業を営む、長浜市の横田圭弘さんは、農地の半分が浸水し、米や大豆が被害を受けた。被害の補償は地域によってばらつきがある。滋賀県の場合、農作物に対する補償はない。
流域治水の課題 どう納得する? [topic=21371853] 詳細
[ 10:35:18 - 10:40:34 ] 316秒 詳細
霞堤による被害について金子貴俊は「張り裂けそうな思い。仕事で農家さんと出会い、いっぱいお世話になっている。農家さんが頑張ってくれてるから我々は、食べ物があって生きていける。そこが被害にあうのは苦しい。補償もでないってこれでいいのかなって思う」などと話した。加藤孝明は「どういうふうに地域別でやっているのかをきちんと可視化していく」などと話した。
防災の知恵 [topic=21371854] 詳細
[ 10:40:34 - 10:41:34 ] 60秒 詳細
「NHK防災これだけは」から、中小河川近くに住む人の非難について。中小河川は川幅が狭く、勾配が急なため、短時間で急激に水位が上昇する。洪水が発生すると大量の土砂や流木とともに住宅などを押し流す恐れが。2008年、神戸市内を流れる川で、水位が10分間に約1m30cmも上昇、小学生や保育園児など5人が死亡した。大雨の予想や大気が不安定な時は川から離れることが大切。夜の避難は危険なので、避難は明るいうちに。難しい場合は、せめて2階以上で過ごす。
流域対策40年 鶴見川 [topic=21371857] 詳細
[ 10:41:34 - 10:42:55 ] 81秒 詳細
洪水が多発する東アジアでの対策をまとめた、世界銀行のレポートで、日本の流域治水の実例が注目されている。横浜国際総合競技場の周辺は、広大な遊水地だ。競技場そばを流れる鶴見川は、40年前から上流から下流まで流域治水を進めてきた地域。
[ 10:42:55 - 10:45:58 ] 183秒 詳細
東京と神奈川を流れ、196万人が暮らす鶴見川流域。かつては暴れ川として知られ、戦後6回も大洪水に見舞われていた。そんな中、1980年から始めたのが、総合治水対策。現在の流域治水の考えによる対策だった。当時鶴見川流域は、急激に市街地化が進み、地面の保水力低下が指摘されていた。そこでとった方法は、できるだけ上中流域の市街地内で雨をためておくことだった。まず行ったのは、学校など公共施設を貯水池にすること。さらに、自治体が土地を開発する際、貯水施設をつくることを義務付けた。その結果、40年間で約5000基の雨水調整池を建設。2003年には競技場がある鶴見川多目的遊水地が完成し、流域内で約700万立方メートルの貯水が可能となった。鶴見川では、流域に暮らす住民たちも大きな役割を担っている。上流域では、行政の枠を越え、市民グループが河川や貯水施設の維持管理などを行っている。川が増水した時には、その水を受け止める貯水池を、多様な生き物が暮らす自然豊かな場所として保ってきた。市民グループは、40ha余りの雑木林の維持管理にも力を入れている。行政・企業・市民が一丸となった治水活動の成果が、ある出来事をきっかけに世界に知られることになる。
[ 10:45:58 - 10:49:50 ] 232秒 詳細
2019年10月、関東甲信越に大きな被害をもたらした台風19号。総合競技場の周りで、増水した川の水を受け止め、氾濫を食い止めた。翌日、開催が危ぶまれていたにも関わらず、競技場では「ラグビーワールドカップ 日本対スコットランド戦」が行われた。一面水浸しの中試合が行われたのは、スタジアムの作りに工夫がある。横浜国際総合競技場は、ピロティー方式を採用している。この多目的遊水地は、世界銀行の水害対策レポートでも報告され、鶴見川の水害対策は世界に知られるようになった。流域治水の先駆けとなった鶴見川では、現在も新たなプロジェクトが進められている。上流域では水をためるさらなるアイデアが。休耕田を貯水池に利用することだ。全国の休耕田を有効活用する新たなモデルとなるかもしれない。下流域で1000年に一度の水害への注意喚起として行われているのは「まるごとまちごとハザードマップ」。上流での対策に関わらず、万が一の浸水に備え、公共施設や電柱に、浸水深や緊急避難場所が表示されている。気候変動の時代に、どんな流域治水を行っていくのか、鶴見川でのプロジェクトの成果が期待されている。
流域対策40年 鶴見川/上手にあふれさせて被害を減らす!? [topic=21371869] 詳細
[ 10:49:50 - 10:53:13 ] 203秒 詳細
災害への備えが地域のプラスになる。単に水をためる空間ではなく、普段使いの公園などになっている。楽しい使い方ができる空間だと、誘致が起こり、流域治水が進んでいく。ダレノガレは「いろいろ勉強しないといけない」という。金子は「日本人は水とうまく付き合ってきた。うまく自然と向き合うこと。1人1人感じて知識を高めないと」という。加藤は「上流と下流の落とし所が難しい。流域には様々な特性を持った地域社会がある。みんなで議論しなければならない。安全は与えられるのが当たり前ではない。流域のみんなでつくりだしていく。流域全体を見渡す眼差しをすべての人に持ってほしい」という。
防災に関する「疑問・質問」大募集 [topic=21371871] 詳細
[ 10:53:13 - 10:53:45 ] 32秒 詳細
番組では防災力向上に向けたBOSAIアクションを起こすことを応援している。実際にアクションを起こした人からチャレンジ報告動画を募集。詳しくはQRコード。寄せられた報告動画は番組内やホームページで募集。番組ツイッターでは、防災に役立つ情報も随時発信。