パラグラフテキスト |
チコちゃんが「なぜ眠るときに布団をかける?」と聞いてゲストが答えを予想した。正解は巣穴に入ると安心するから。日本睡眠改善協議会の白川修一郎さんによると布団をかける理由の1つは睡眠中の体の周りの温度を保つこと。布団をかけないと体温を上げるためにエネルギーを使って眠りが浅くなる。2つ目は人間も動物として巣穴に入ると安心するから。巣穴に入るのは外敵から身を守る目的もある。寝ているときは動けず無防備になるが布団をかけることによって無意識のうちに身を守られている安心感がある。日本では布団が生まれる前からわらやイグサで体に巻き付けて寝ていた。平安時代、身分の高い人は「ふすま」と呼ばれる着物を羽織って寝るようになる。室町時代に外国からわたが伝わり「夜着」という着物の形をした現代の布団に近いものが誕生。江戸時代までほとんどの庶民はむしろやわらを身にまとって寝ていた。明治時代に外国の安いわたが流通し庶民にも布団が広まり畳の上に布団を敷く日本人スタイルが誕生。戦後になるまではワラなどで寝る人も多く現代の布団が広まったのは戦後。最近は重さで安心感を高めるウエイトブランケットが登場。寝付けない子どものためにスウェーデンで医療用に開発された。宇宙服の技術を詰め込んだオールシーズン快適な温度を保つ布団も。ドライアイスを置いても温度が下がらないエアロゲルの入った布団も。子どもが布団から出てしまうのは大人よりも基礎代謝・体温が高く暑いためで冬でもおなかを冷やさないようにすれば布団をかけ直す必要はない。 |