パラグラフテキスト |
去年9月、黒海上空を飛行しロシア軍の通信を傍受していたイギリス軍の偵察機に対し、ロシア軍の戦闘機が撃墜する意図でミサイルを発射していたとイギリスBBCが報じた。2発のミサイルは外れたが、イギリス軍はその後、偵察飛行にはミサイルを搭載した戦闘機の護衛を受けているとのこと。当時、黒海上空、国際空域を飛行していたイギリス軍の偵察機を迎撃するため、ロシア軍の戦闘機2機が飛び立った。2機がイギリス軍機に近づいたとき、地上から指示が出た。「目標に近づいている」という内容だったが、1人のパイロットがこの指示を発射許可だと誤解し、ミサイルを発射した。ミサイルは当たらなかったが、ロシア軍2機のパイロットは揉め、最初にミサイルを発射したパイロットはさらに発射した。これも当たらなかったが、もし当たっていたら深刻な対立を引き起こしたと思われる。イギリス国防省はただちにロシアに釈明を求めた。10月10日にロシアから回答があり「この件に関して調査を行った。戦闘機の技術的な不調だった」と延べていた。当時のウォレス国防相は「潜在的に危険な状況」と述べたが、ロシアの釈明を受け入れた。しかし、アメリカ国防相はこの件を深刻に受け止めた。リークされた諜報関係の文書では、「撃墜寸前」と呼んでおり、ある当局者は「非常に恐ろしい」と言っている。ロシア軍のパイロットはプロフェッショナルらしからぬ行動を取ったのはこのときだけではなく、2023年、ロシア軍がアメリカ軍の無人機を海上に墜落させた。無人機はやはり黒海の上を偵察中だった。あやうく撃墜されかけた事件のあともイギリス空軍は黒海上の偵察任務を続けているが、今では空対空ミサイルを装備した戦闘機が護衛についている。 |