パラグラフテキスト |
都内のお好み焼き店では午後6時の開店と同時にほぼ満席になる店。支えるのは総勢16人のアルバイトスタッフ。今年からアルバイトの時給を大きく改善した。これまでは東京都の最低賃金である1072円と同レベルの1100円だったが今年から1400円と大幅に引き上げた。その背景に社長はお金を払って求人広告を出しても募集が全く来ないこともあったという。競争が激しくなる中で時給を上げる前は、2週間求人広告を出しても応募が一人だったが、時給をあげたことで応募は20倍ほどに。賃金をあげたことで短期間で辞める人が減って有能な人材が育っているという。一方で最低賃金の引き上げには懸念の声も。都内のスーパー店ではアルバイト20人を雇っているが時給は1075円。上がるタイミングは最低賃金の改正があった場合で、時給をあげたくてもあげられない理由があるという。物価が上がり、価格が上がれば売上が落ちてしまう。そういった状況の中で人件費だけあげるというのは苦しいという。また、電気代や燃料費も軒並み高騰で販売価格の転嫁も追いついていない。去年東京都の最低賃金は去年10月に1041円で、今年も同じ水準で引き上げとなった場合経営に大きな影響が出ると不安をのぞかせる。 |