パラグラフテキスト |
ビッグモーター問題で辞任を表明した兼重前社長の跡を受け継ぎ、涙ながらに会社再建への思いを語っていた和泉新社長。就任初日に臨んだのは国交省による聞き取り調査。違反が多数確認されれば業務停止となる可能性もある中で和泉新社長ら新執行部は2時間にわたり国交省への説明を行った。しかし、この場には兼重前社長の姿はなかった。和泉新社長は2つの改革に着手。1つは兼重前社長の理念が記された経営計画書について。会社と社長の思想を受け入れない人は今すぐに辞めろ等と書かれ全社員に手渡されていた文章を撤回。さらに社内の連絡ツールとして使用していたLINEアカウトについて会社支給の携帯電話から削除するよう全社員に通知していたことが明らかに。一方で社内に蔓延していたとされるパワハラ体質が過去のLINEのやりとりで明らかに。「ふざけてんじゃねーよ」「日本語大丈夫?」「会話すら成立しないなら店長降りろタコが」等のメッセージを受け取っていた岐阜で店長を務めていた井川翔馬さん。他の店長らも参加するLINE上で上司から暴言を送られていた井川さんはうつ病を発症し一昨年6月に解雇されたという。そして去年8月にパワハラ・残業代未払いについて会社を訴えた。しかし、井川さんは交通事故で死去。裁判を引き継いだ両親がFNNの取材に現在の思いを語った。「客にサービスを提供する器なんですか!あなた方は!と言いたい。翔馬が思うような職場になってもらいたいと思うようにしてます」と話した。そして異様な社風についても昨日の会見で繰り返し質問が。店舗前の樹木などが環境整備のため除草剤により枯れているのではと疑われている問題。太田市やさいたま市の他に名古屋市では低木が無くなっていた。店舗がこの場所にオープンしたのは2017年。しばらくは電線の高さほどの街路樹があったというが後に伐採されたという。近隣住民は「ビッグモーターができてから木が枯れ始めた」と話す。取材を進めていると伐採された木の確認作業を行う市職員の姿が。市民からの問い合わせを受け現状を確認。そして大阪府内の店舗前では何者かが街路樹の場所で作業している様子が。翌年の写真では街路樹の様子が変わっているようにも見える。番組は元従業員に話を聞いた。「私も実際に除草剤を撒いていました。ホウキとチリトリと並んで除草剤が置いてある形でした。環境整備点検の際に落ち葉や枯れ葉が飛散していると減点の対象となる」と話した。 |