番組パラグラフ詳細


TVメタ情報 > 番組一覧 > 日付: 20240422 > エピソード: 1312487 > コーナー:xxx > トピック:xxxx > パラグラフ: 18232055

パラグラフ

パラグラフID 18232055
コンテキストID 17264549
放送時刻From 2024-04-22 21:27:20
放送時刻To 2024-04-22 21:34:57
WireAction更新時刻 2024-04-23 01:46:23
非表示フラグ 0
パラグラフテキスト ロシアの首都モスクワ郊外で起きたテロ事件から1か月。140人を超える市民が死亡し、ロシアでは過去20年で最悪の被害となった。この事件、過激派組織ISの犯行と見られ、中央アジアタジキスタン国籍の4人が起訴された。ロシア・プーチン政権は、国内の取締りも強化していて、多民族国家のロシアで動揺が広がっている。中央アジアから700万人もの移民を受け入れているともいわれるロシア。今回のテロを受け、各地で移民の取締りを強化している。ロシア・プーチン大統領は「事件の黒幕は、ウクライナや欧米側だ」と主張してきた。その理由の一つが、ロシア国内が不安定化することへの警戒。80を超える州や共和国などで構成されているロシア。キリスト教のロシア正教徒だけでなく、イスラム教徒も2000万人を超えるともいわれている。プーチン大統領は、民族や宗教間の摩擦が拡大することを懸念していると見られる。不安定化への懸念を象徴する地域、ロシア最南端にあるダゲスタン共和国にNHKが取材に入った。約320万人の住民のうち、9割以上がイスラム教徒。少なくとも30を超える民族が住み、ロシアで最も民俗や言語が多様な地域の一つといわれている。1990年代以降、独立紛争があったチェチェンにも隣接し、かつて周辺一帯はテロや武装勢力の活動がロシアで最も活発だった地域だった。プーチン政権による掃討作戦で、近年は治安も改善されたとされ、大きなテロの動きなども伝えられていなかった。しかし半年前、プーチン政権にとって大きな衝撃が走った。ダゲスタンの中心都市にある空港で、大規模なデモが発生。ガザ地区を攻撃したイスラエルに抗議するイスラム教徒の若者たちが暴徒化し、治安部隊に鎮圧された。先月、モスクワ郊外で起きたテロ事件の直後には、実行犯の出身地ではないダゲスタンでも対テロ作戦が実施された。当局は一部の過激派を拘束し、実行犯を支援した疑いで捜査を続けている。地元では、懸念の声も上がっている。イスラム教徒がテロに加担しないように活動を続けてきた人も警戒を強めている。ダゲスタン共和国のイスラム教団体・アブドラサリモフさんは、4年前から、プーチン政権と協力し、各地の学校を回って、若者たちがイスラム過激派に走らないよう対話を続けてきた。ロシア・モスクワ郊外でもテロが起きる中、SNSなどを通じて、イスラム教徒の若者たちに過激派の思想が広まり、この地域が不安定化することを危惧している。サリモフさんは「多くの脅威が若い世代に近づいている」と語った。専門家は「プーチン政権がウクライナ侵攻に偏重するあまり、国内の治安対策がないがしろになってきたのでは」と指摘。今回のテロ事件。プーチン政権はウクライナが関与したとの主張を強めている。背景には、ウクライナへの攻撃を強める口実にしたり、事前に米国からテロ計画に関する情報が伝えられていたにもかかわらず、十分な対応を取れなかったことから、国民の目をそらせるねらいがあると見られている。長期化するウクライナ侵攻に対する国民の不満に加え、治安にも不安定さを抱えるロシア。強硬姿勢を崩さないロシア・プーチン大統領が、どう対処していくのか注視していく必要がありそう。

タグ

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article_title ニュースウオッチ9 / (ニュース) / 多民族国家ロシア 広がる動揺
scene_body (ニュース) # 多民族国家ロシア 広がる動揺 # ロシアの首都モスクワ郊外で起きたテロ事件から1か月。140人を超える市民が死亡し、ロシアでは過去20年で最悪の被害となった。この事件、過激派組織ISの犯行と見られ、中央アジアタジキスタン国籍の4人が起訴された。ロシア・プーチン政権は、国内の取締りも強化していて、多民族国家のロシアで動揺が広がっている。中央アジアから700万人もの移民を受け入れているともいわれるロシア。今回のテロを受け、各地で移民の取締りを強化している。ロシア・プーチン大統領は「事件の黒幕は、ウクライナや欧米側だ」と主張してきた。その理由の一つが、ロシア国内が不安定化することへの警戒。80を超える州や共和国などで構成されているロシア。キリスト教のロシア正教徒だけでなく、イスラム教徒も2000万人を超えるともいわれている。プーチン大統領は、民族や宗教間の摩擦が拡大することを懸念していると見られる。不安定化への懸念を象徴する地域、ロシア最南端にあるダゲスタン共和国にNHKが取材に入った。約320万人の住民のうち、9割以上がイスラム教徒。少なくとも30を超える民族が住み、ロシアで最も民俗や言語が多様な地域の一つといわれている。1990年代以降、独立紛争があったチェチェンにも隣接し、かつて周辺一帯はテロや武装勢力の活動がロシアで最も活発だった地域だった。プーチン政権による掃討作戦で、近年は治安も改善されたとされ、大きなテロの動きなども伝えられていなかった。しかし半年前、プーチン政権にとって大きな衝撃が走った。ダゲスタンの中心都市にある空港で、大規模なデモが発生。ガザ地区を攻撃したイスラエルに抗議するイスラム教徒の若者たちが暴徒化し、治安部隊に鎮圧された。先月、モスクワ郊外で起きたテロ事件の直後には、実行犯の出身地ではないダゲスタンでも対テロ作戦が実施された。当局は一部の過激派を拘束し、実行犯を支援した疑いで捜査を続けている。地元では、懸念の声も上がっている。イスラム教徒がテロに加担しないように活動を続けてきた人も警戒を強めている。ダゲスタン共和国のイスラム教団体・アブドラサリモフさんは、4年前から、プーチン政権と協力し、各地の学校を回って、若者たちがイスラム過激派に走らないよう対話を続けてきた。ロシア・モスクワ郊外でもテロが起きる中、SNSなどを通じて、イスラム教徒の若者たちに過激派の思想が広まり、この地域が不安定化することを危惧している。サリモフさんは「多くの脅威が若い世代に近づいている」と語った。専門家は「プーチン政権がウクライナ侵攻に偏重するあまり、国内の治安対策がないがしろになってきたのでは」と指摘。今回のテロ事件。プーチン政権はウクライナが関与したとの主張を強めている。背景には、ウクライナへの攻撃を強める口実にしたり、事前に米国からテロ計画に関する情報が伝えられていたにもかかわらず、十分な対応を取れなかったことから、国民の目をそらせるねらいがあると見られている。長期化するウクライナ侵攻に対する国民の不満に加え、治安にも不安定さを抱えるロシア。強硬姿勢を崩さないロシア・プーチン大統領が、どう対処していくのか注視していく必要がありそう。 # IS カーネギー国際平和財団 # 佐藤真莉子(日本放送協会), 禰津博人(日本放送協会), アブドラ・サリモフ, テムール・ウマロフ(カーネギー国際平和財団), 広内仁(日本放送協会)
publish_start_date 1713787200 (2024/04/22 21:00:00)
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