パラグラフテキスト |
イスラエル・テルアビブから中継。記者は人質となった人たちの家族や支援者らが集会を行うための広場の前にいる。周辺には人質となった人たちの写真が数多く貼られている。イスラエルが地上侵攻の開始と宣言できない理由の1つがハマスによってガザに連れ去られた230人を超える人質の救出。人質の親族や友達の話を聞いていると、7日の戦闘開始直後は戦闘もやむなしとの意見も多く聞かれたが、3週間以上経っても人質交渉など状況が進展せず苛立ちを見せる人もいて、人質の安全確保と解放を優先し地上侵攻を延期すべきとの声が大きくなっている。また、大規模な侵攻に踏み切ることでガザでのさらなる死者の増加や人道状況の悪化で国際的な非難の高まりも懸念している。イスラエルは国際社会の批判もかわしながら人質交渉も続ける道を選んだが、ハマスの壊滅という目的は変わらないと強調していて徐々に作戦を拡大させていくのではないかとの憶測も広がっている。今月19日に行ったイスラエルの世論調査では「地上侵攻すべき」65%と半数を超えていたが、1週間後に行われた調査では「直ちにすべき」29%に。一方で「待った方が良い」49%に。人質の安全確保が先という声が国内世論でも高まってきている。 |