パラグラフテキスト |
きのう保険金の不正請求問題発覚後初会見で謝罪したビッグモーター・兼重宏行社長。そこで繰り返したのは”自分は知らなかった”という言葉。しかし、番組がビッグモーターの元整備責任者などを取材すると会見の言葉に対する数々の疑問と不正を生み出す歪な企業風土が浮かび上がった。元工場長が顧客の車にネジを突き立て強く押し込むとタイヤがパンク。動画を撮影した元整備責任者によるとタイヤがパンクした際の保証サービスを利用して保険金の不正請求が行われていたという。告発動画について兼重社長は「目的の分からない変な動画」と言い切り「問題である」と主張。さらに保険金の不正請求についてはゴルフボールを入れた靴下で車を叩くという悪質な行為も発覚しているが、兼重社長は「経営陣は知らなかった。ゴルフを愛する人への冒瀆」と主張。しかし、現役社員は経営陣や幹部が不正請求を知らなかったことはあり得ないと指摘する。現役社員は「私も営業の方で不正請求をやったことがあった。幹部の人が現場を詰めるので現場の人はせざるを得なかった」と明かした。さらに元整備責任者が指摘したのは人事について。番組が独自入手した人事に関するメール。差出人には兼重社長の名前がある。昇進社員と降格社員が一目で分かるように色分けされ社長から全社員に分かるようにメールで送信されるという。兼重社長は「社員教育の一環」と主張も元整備責任者は「ただの脅威でしかなかった。教育されていると思っていた人は全くいなかった」と明かした。会見では街路樹に除草剤をまいた疑惑についても質問が。Googleストリートビューで見た2年前の群馬県内の店舗前の様子。歩道に街路樹が植えられているのが分かる。きのう群馬県内の同店舗へ向かうと街路樹が無くなっていた。この件では道路を管理する県の土木事務所が警察に被害届を提出していることが分かった。番組が入手した「環境整備点検」という販売店舗の清掃状況などを評価するための内部資料。全21のチェック項目が書かれている。その一つが店舗前の歩道10mと展示場・敷地内には雑草・砂がなく掃き清められているか?。元整備責任者によると、点検は抜き打ちで行われ落ち葉も減点対象だった。また、ビッグモーターには大手損害保険会社3社が過去に出向者を出していたことが分かっているが、兼重社長は「保険会社の関与はない」と主張。問題の責任を取り今日付で兼重社長は辞任。しかし、同じ企業経営者からは疑問の声も。 |