パラグラフテキスト |
債務上限問題をめぐり、いま議会上院に注目の目が集まっている。バイデン大統領とマッカーシー下院議長が合意した債務上限引き上げ法案を下院が可決してから24時間、これから上院での採決が行われる。破滅的な債務不履行が迫っている。残された時間はあと4日。民主党・シューマー上院内総務は「債務不履行を回避したければ上院に時間の猶予はない。ただ簡単ではない。上院議員の一部は不満を表明している。共和党は軍事費の増額を求めていた。これを交渉した人たちの好きにはさせない」と話す。民主党の急進派も納得していない。食糧支援を受ける人への新たな就労要件を問題視している。主な懸念点について聞くと「この法案ではアメリカの最も弱い立場の一部の人達へのプログラムが削られる。この法案は債務を今後10年で1兆5,000億ドル削減し、新型コロナ救済資金数十億ドルを回収し大統領による返済凍結措置を8月に凍結する。可決に必要なのは60票だが、上院議員1人でも全てを長引かせることができる。しかし1日夜、民主・共和両上院議員たちは時間切れが迫っていて、債務不履行という選択肢はないことを認識している。法案を可決しなければならない。納得し難い部分もあるが、他の議員たちも同じことを言うでしょう」と答えた。上院での採決は早ければ1日夜かもしれない。民主党のシューマー上院内総務は「法案が大統領の机に届くまで休会しない。可決に必要な超党派の支持は十分ある」と述べている。 |