| パラグラフテキスト |
りんごの収穫までには花摘み・袋かけ・葉摘みなどの工程がありすべての工程を手作業で行う過酷な仕事だが、食べられるにも関わらず傷や色あせが原因で販売できなず倉庫に眠ったままになっているりんごが青森県では年間5万トンも出る。主に県内の加工会社に集められリンゴジュースに加工されるが、りんごの搾りカスが大量に出る。青森県全体では年間2万トンの搾りかすが出て半分は牛の餌になるが半分は有料で処分するそうだ。アップルレザーはりんごの搾りかすを使用するため、フードロスの観点から青森のりんごを救うと期待されている。東北大学とアップルレザーを共同開発しているappcycleの社長はアップルレザーを作るには高度な技術が必要などと話し、研究室を見学させもらい王林さんも実験に挑戦。りんごの粉と石油それぞれ50％を混ぜてアップルレザーが完成した。こちらのレザーは王林さんのブランドにも使用していて商品化にも十分耐えられる強度だが、課題は海外製品はりんごの量が全体生地の80％以上ないと取り扱わないので80％以上を目指すとのこと。りんごの量を増やすとフードロス効果も増えるが、レザーとしての強度を保つことができなかった。アップルレザーが今後進化を続けることでSDGsの救世主になるかもしれない。 |