パラグラフテキスト |
安全保障分野ではロシアの存在感が強く意識されウクライナへの軍事侵攻を受けモルドバでは国防力強化に乗り出したが4月の世論調査ではNATO加盟に反対が52.6%だった。専門家は加盟に慎重な背景としてロシアを刺激すれば沿ドニエストル地方での紛争の再燃につながりかねないとの不安を指摘した。一方で首脳会議の開催地となるなどヨーロッパがモルドバへの関心を高めていることは国の安定などを後押しするものだとした。ロシアとの対立が大きく報じられていることについて現地からは深刻な事態と受け止められていてロシアのミサイルが上空を通過したことや去年秋には電力供給に支障が出て一時大規模停電が発生した。現在進められている安全保障政策の改訂ではロシアを脅威と明確に位置づけ防衛力強化に向け軍訓練などで欧米各国の支援を求めている。国防相は「中立国であることは軍事力をもたないことや孤立していることを意味しない。軍の変革と近代化が最大の優先事項」などとした。今回の首脳会議はヨーロッパ各国の自国への関心を維持し支援を得ていくための大きな意味があると認識されていえるということ。モルドバでは来年大統領選挙が予定され親欧米派の大統領が選ばれれば欧米との関係強化が進むととの声があるが専門家は経済的に苦しくなるとこれまでロシアとの関係があった人は関係強化が選択肢になりうるなどと指摘した。 |