| パラグラフテキスト |
先週金曜日、名古屋市中区のマンション7階から、2歳の男の子2人が転落し死亡した。死亡したのは間部登也ちゃんと雄也ちゃんの双子の兄弟。2人は住んでいる7階の部屋から転落したとみられていて、当時両親は別の部屋にいた。母親は「数分間目を話した隙にいなくなった。活発で、窓の鍵はかけた覚えはあるが、子どもは鍵を開けることができた」などと説明しているという。窓は、左右1枚ずつのスライド式で、床から約80cmの高さにある。転落したとみられる窓の近くには窓とほぼ同じ高さの棚があり、2人は棚の溝に足をかけてよじ登ったと見られる。東京都が公開している、子どもたちが110cmの高さをよじ登れるかのシミュレーション映像で、2歳児の実験では足がかりを用意すれば登れた子どももいることがわかる。子どもの安全に詳しい専門家は「大人が思っているより子どもたちの身体能力は高い。春や秋などは窓を開ける機会も増え、転落の発生リスクが高まる。子どもの足がかりになるものがないかを確認したり、窓を開けられない対策をするのが大事」という。東京消防庁のデータでも、子どもの転落事故は5月や10月など寒さや暑さが落ち着いた時期に増加している。警察は、男児2人が自ら窓の鍵を開けて誤って転落した可能性が高いとみて調べている。 |