パラグラフテキスト |
兵庫・西宮市にあるトランクルーム「ハローストレージ」。1.5帖から8帖の広さまで全124部屋あり契約は1か月でおよそ8200円から。このトランクルームを利用している男性が手に持っているのは車のタイヤ。建築業をしているという鎌田さん(30)は1年前から月額8200円で借りた1.5帖のスペースにはタイヤやダンボール、一斗缶などが置かれており、自営業で事務所はないため道具を置くために借りているという。鎌田さんは妻と子ども3人の5人家族。休日は家族で遊ぶことが多いというが最近は仕事が忙しく実現できていないと話した。次に訪れた男性は、警備員の仕事をしている今井さん(48)。月額1万900円で2帖のトランクルームをレンタルし、そこにはガンダムなどのプラモデルなどが新品のまま積み上げられていた。自宅には置く場所がなくなり倉庫を借りたとのこと。トランクルームの市場規模は約820億円でここ10年で2倍以上になっている。西宮市にあるこのトランクルームの稼働率は9割以上で、都市部に住む人たちの収納ニーズは衰えることなく増え続けており、仕事でトランクルームを利用する人も増えているという。自営で工務店を経営しているという関さん(59)は、月額2万5800円で4.6帖のスペースを借りており、そのスペースには断熱工事に使う資材が並べられていた。新型コロナで仕事が激減、今は7割ほどに戻ってきているが苦しい状況はわからないという。続いて取材したのは女性。便利屋さんを経営しているという戸山さん(40)は、広さ1.5帖の部屋の中にはタイヤや衣装ケースなどが置かれていた。宅配の仕事を10年ほどしていたという戸山さんは、お年寄りからの励ましが仕事のちからになったため、恩返しをしたいと便利屋を始めたという。庭の掃除・1時間1500円、犬の散歩や蛍光灯の取りかえなど1回500円で請け負っている。トランクルームを利用する人たちには様々な思いがあった。 |