パラグラフテキスト |
岡山家の北東部にある奈義町は人口約5800人の小さな町。出生率が倍増した秘密はどこにあるのか。町の子育ての中心だというなぎチャイルドホームを訪れると、たくさんの母親と子供達が集まっていた。保育士だけでなく子育て中の親も一緒に子供を見守っている。ここでは子育ての先輩が子供を預かるという仕組みもある。経験を生かして地域の大人でサポートをしているという。さらに子育て中フルタイムで働けないという親に仕事を提供している。隙間時間に少しだけ働きたい人と地元の店や企業をマッチングしているという。母親らは子連れでも仕事ができるので、気分転換にもなってありがたい、等と話した。また奈義町では若い子育て世帯向けの賃貸住宅を建設した。1軒家で家賃が月5万円と、相場よりも2万円ほど安く抑えられている。ここに4人の子供と住む一家は、集合住宅に住んでいた以前は騒音や苦情に悩んでいたが、引っ越して子供達は年の近い友達ができてママ友もできたので心強いと話した。これらの独自の子育て支援策によって、20065年には1.41だった奈義町の合計特殊出生率は2019年には2.95に倍増。子育て支援に力を入れて20年、奈義町の奥正親市長はまず財源を工面しようと行財政改革を行ったと話す。議員定数や交付金の削減によって財源を確保し、出産祝い金や育児支援金、医療費の無償化などを行っている。何が一番大切か、将来に向けて支援が変わらないということが安心感になるとのこと。 |