パラグラフテキスト |
森翔大ディレクター。防災への備えはあまり出来ていないという。そこで強力な助っ人にアドバイスをもらうことに。防災アドバイザーの南あきこさん。関西を中心に防災のノウハウを企業や行政に指導している。まずチェックしたのは備蓄食料。ポイントは賞味期限が半年以上であること、常温保存できること、普段使いができること。早速食料を買い出しに。野菜コーナーに目もくれず素通りする森ディレクター。南さんは根菜類は備蓄として活かせるという。玉ねぎやかぼちゃなど常温保存できる野菜は備蓄に向いているという。続いて日用品を買いにホームセンターへ。南さんが向かったのは介護用品売り場。ここで注意したいのが普段から介護用品を必要としている方への配慮。買い占めなどをせず、少しずつ備えることを心がけることだという。グッズを取り揃えたところで在宅避難の検証生活をスタート。午前8時、大きな揺れに小物が棚から落ち観葉植物も倒れたと想定。電気が止まっているため片付けに掃除機は使えない。料理では南さんからのアドバイスを試してみた。米や野菜を湯煎が可能なポリ袋に入れて温める。ガスの節約につながるという。メニューはカレーライスと温野菜。トイレでの対処方法はまず便座にごみ袋をかける。排泄物を固めるのは凝固剤。そして、臭いが漏れにくい袋に入れて捨てる。2日目、少しでも気分を落ち着かせたいとコーヒーを淹れる。しかし、この日森ディレクターは水の問題に直面する。食事はパスタを準備。国は1日3リットルの水の備蓄を推奨している。しかしパスタを茹でるのに2リットルもの水を使用。再利用も難しい。夜、ウェットティッシュで全身を拭いていたノダガ、頭の痒さに耐えきれず翌日分の水も使ってしまった。洗濯物はたまる一方。水の使用は計画性が必要だと思い知らされた。3日目、心も沈んでいく。それを癒やしたのは食事だった。カップ焼きそば。水を麺の半分まで入れて15分。ひっくり返して15分待てば完成。そして、頭を清潔に保つのに役立ったのがベビーパウダー。水の使用量を抑えることができる。これで今回の在宅避難は84時間経ったところで修了。 |