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九州旅客鉄道・唐池恒二さんはななつ星in九州などのヒット商品を連発しJR九州を上場に導いた経営者。今日は“リーダーの思いを伝える方法”について話しを聞く。ななつ星in九州はコンデンス・トラベラーで2年連続1位に選ばれる寝台列車だが、ななつ星のプロジェクトは社内の猛反発を抑えることから始まったそうだ。唐池さんが社長になったのは2009年6月23日でその1週間後に幹部を集め「世界一の豪華列車をつくってみようじゃないか」「みんなで手分けして勉強してくれ」と検証してほしいなどと指示を出した。指示を出した時や1ヶ月後に集めた時も嫌そうな顔をしていた。当時の運輸部長にも反対されたが唐池さんは一計を案じて人事異動の辞令を出し、当時の運輸部長だった古宮部長をななつ星プロジェクトチームのリーダーにした。そこからプロジェクトがまわりだし3か月でほとんどの問題が致命的ではなくなったそうだ。聴講生の指宿白水館の若女将・下竹原さんはリフォームなどを検討しているがベテラン従業員の賛同をどうやったら得ることができるのか悩んでいるそうで、新米リーダーの振る舞いについて質問、唐池さんは「社長が交代、代替わりした時に前任を否定して自分の色を出したがるのは失敗の始まりじゃないかという気がする。良いから続いてきた部分があるので否定するところから入ると従業員は自分を否定された思いになる。まず前任の社長のスタイルを支持しその中で少しずつ変えていく、少しずつ変えた中で成功体験ができると周りの見る目が変わってくる。そこから大きな改革に入っていける」などと話した。また部下は本気かどうかを見ているので本気度を言葉でも体でも示すこと、本気度を言葉で繰り返し伝えることが大事とのこと。テレ東BIZでは拡大版を今日から配信している。4時限目は3月10日放送予定。テーマは「みんなが笑顔になる地方創生」。 |