パラグラフテキスト |
日本には1万人のロシア人が住んでいるという。先月4日には東京渋谷の駅前には日本に住むロシア人20人が集まりウクライナへの軍事侵攻に抗議の声を上げた。リーダの1人のユーリー・ジュラブリョフさんは、6年前に来日しITプログラマーとして働く。集会は侵攻翌日から始め16回行われた。しかし一年経過した今も戦争は終わる気配がない。ジュラブリョフさんが作ったプラカードを見せてもらったが夫婦二人三脚で活動を行ったという。最近は参加するロシア人の数も減っていて集会を行うことに意味があるのかと焦りを感じている。戦争を止めるために仲間と声をあげ続けてきたが、それも虚しくロシア軍の攻撃は激化している。軍事侵攻が始まって以降、ロシアでは国際社会からの圧力が強まる中で国を離れる人が相次いでいる。モスクワ出身のエレーナさんもその1人で、去年10月には学生ビザで来日し友人の家に身を寄せながら日本語学校似通っている。モスクワではアニメ商品を手に入れるのが難しくなったという。ロシアと日本の溝が深まる中で学校を卒業しても母国に戻るのではなくこのまま日本のアニメの仕事につきたいと考えている。一方で故郷に帰りたくても帰れないというニコライさんはロシア南部に位置するカルムイク共和国から来日し都内の企業に務める。カルムイク共和国は帝政ロシアの時代から主要な戦争に駆り出されてきた少数民族カルムイク人。去年2月の侵攻直後に父親に徴兵される可能性が高く今は帰ってくるなと電話で伝えられたという。 |