パラグラフテキスト |
トルコは日本と同じ地震大国、私たちも他人事ではない。日本では、今後30年以内に70~80%の確率で南海トラフ巨大地震が発生するとされている。東北大学などの研究チームによると、南海トラフ地震が発生した場合、別の巨大地震が1週間以内に連続して起きる確率が最大77%に上ることも明らかになっている。目黒教授に地震にどう備えておくべきか聞いた。まずは、災害が起こる季節などを意識して準備すること。冬に災害が起きると想定した場合について。先月北海道北見市で行われた避難所訓練では、真冬に停電を伴う災害を想定。低体温症を防ぐ役割を果たすのが、段ボールだ。近年日本の避難所などでは段ボールベッドが普及し始めていて、高さがあることで床からの寒さを防げるという。冬は防寒対策、夏は熱中症対策が必要となるため、季節の変わり目に防災グッズを確認し、中身を入れ替えることも大切。目黒さんは、耐震診断を受けることを多くの人に伝えたいという。2016年熊本地震の際には、昔の耐震基準で建てられた古い木造住宅が大きな被害を受けた。新しい耐震基準で建てられた住宅でも、劣化が進んでいることもあるため、耐震診断を受けることが重要だという。耐震診断の費用は、数万~数十万円だが、全国の殆どの自治体で補助制度がある。 |