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トルコのテレビ局が地震発生の瞬間をとらえた映像。6日未明、トルコ南部を震源とするマグニチュード7.8の大規模地震が発生、約9時間後の午後1時過ぎにもマグニチュード7.5の地震が発生した。地震発生から約1週間、生存率が低下するとされる72時間が過ぎても、救助活動が続いている。命の強さが感じられる一方、多くの命が失われた。隣国シリアも被災。ロイター通信によると、これまでにトルコとシリアで計2万5000人以上が亡くなっているという。自然災害による死者数としては、東日本大震災を上回る被害が出ている。被害拡大の原因の一つとして考えられるのが「パンケーキクラッシュ」だ。建物が垂直に崩れてしまう現象のことで、激しい揺れで柱が弾け飛ぶように壊れ、数秒で床が折り重なってしまう崩れ方だ。今回トルコで撮影された映像でも、垂直に倒壊しているのがわかる。パンケーキクラッシュは日本でも起きているが、トルコでは耐震整備が進んでいない建物が多く残っていたため被害が拡大した可能性があるという。被災者を苦しめているのが、凍てつく寒さだ。瓦礫の横で焚き火を囲む人達。現地は昼間でも気温が氷点下になる厳しい寒さに見舞われている。WHOは、寒さが二次被害をもたらす可能性があると訴え、更なる支援を呼びかけている。 |