パラグラフテキスト |
コロナに感染した1人暮らしを支えるケアマネージャーがいる。高齢化率38.6%の大阪・西成区。12月25日、朝7時半休日出勤したケアマネージャーの竹内智子さん。担当している1人暮らしの女性がコロナに感染し自宅で療養している。しかし身寄りがなく支えてくれる人が誰一人いないという。女性は生活保護を受けていて電話を持っておらず連絡が取れない。女性の部屋の扉に目をやると、病状を案じながら防護服を身に着けて女性のもとに向かう。コロナに感染している小畑絹代さん(67)。小畑さんは精神障害と発達障害があり自分の生活を整えたりお金を管理したりすることに難しさを抱えている。竹内さんがケアプランを作って普段はデイサービスを利用している。発熱とのどの腫れ、頭痛があるという小畑さん。隔離生活は最短でも7日間。自宅で乗り切るための食べ物がほとんどない。大阪府は自宅で療養する人に食事を届けたり、酸素飽和度を測るパルスオキシメーターを貸し出したりしているが利用するには電話やインターネットで申し込みが必要。電話やインターネットなどの通信手段がないため小畑さんは申込みができない。代わりに竹内さんが電話をかける。大阪府の小包は2~3日中に届くとのこと。万が一体調が悪化した時の連絡手段は、救急や大阪府に連絡するためのテレホンカード。しかし公衆電話にたどり着けないほど体調が悪化する恐れがある。竹内さんは連日自宅療養を支援している。ケアマネージャーは感染者の療養支援をするのは仕事ではない。ケアマネージャーの仕事は、要介護の認定を受けた人に介護のプランを立て、訪問ヘルパーやデイサービスの事業所等に繋ぐのが仕事。しかし要介護の人がコロナに感染すると介護サービスの一部が使えなくなるなど生活が成り立たなくなり孤立してしまうケースもある。 |