番組詳細


TVメタ情報 > 番組一覧 > 日付: 20240816 > エピソード: 1735222

エピソード情報

放送局 NHK総合
プログラム名 時論公論
エピソード名 記録が語る“戦犯裁判
カテゴリ 時事解説
放送時間 2024-08-16 14:50:00 〜 2024-08-16 15:00:00
WireActionデータ更新時刻 2024-08-16 16:32:43

コーナー・トピック・パラグラフ


(オープニング) [corner=15386172]
オープニング [topic=22842514] 詳細
[ 14:50:00 - 14:50:09 ] 9秒 詳細
オープニング映像。

(時論公論) [corner=15386173]
記録が語る“戦犯裁判” [topic=22842515] 詳細
[ 14:50:09 - 14:55:40 ] 331秒 詳細
清永聡解説委員が「記録が語る“戦犯裁判”」について解説。ことし5月、長崎・佐世保のダムでアメリカ海軍佐世保基地が主催する慰霊祭が行われた。このダムは当時の日本軍が昭和19年に建設したが、作業にあたったアメリカ人捕虜たちが命を落としたとされている。相当ダムの堤の高さは34メートル、長さは150メートルで現在も佐世保市民に水道水を供給している。このダムはアメリカ人捕虜約250人のうち53人が死亡。日本人作業員も14人が死亡。このダムをめぐる戦犯裁判の記録などが見つかった。開示されたのは捕虜の警備など旧海軍の4人分。戦争犯罪をめぐる裁判はA級戦犯の「東京裁判」が知られている。一方、捕虜への虐待などはBC級戦犯とされ「横浜裁判」と呼ばれる。海外を含む全体像は被告人が約5700人、死刑判決は980人以上とされる。初公判は昭和22年5月23日で4人は全員無罪を主張。捕虜の死因は40人以上が急性肺炎。寒さと食料・医薬品不足で次々と命を落としたとみられる。法廷では元海軍上等兵曹の頴川幸生について審理された。横浜裁判では捕虜などの「宣誓供述書」が使われる。反対尋問はなく証拠として有罪を言い渡すことが可能。53人を死なせた結果は重大だが本来責任を問われるのは環境改善しなかった上層部にあるのではないか。そして頴川幸生は死刑とされた。横浜裁判には裁判理由が書かれず、争点の判断やなぜ彼が死刑なのかは不明。
[ 14:55:40 - 14:59:46 ] 246秒 詳細
死刑直後から弁護士は除名・嘆願のために奔走。同僚や恩師知り合いなどが嘆願書を送った。記録には彼の妻と9歳、7歳の子どもと両親が暮らしていたが、8月9日の原爆で全員死亡。捕虜の感謝の手紙も消失し、死刑判決は覆らなかった。馬場東作弁護士らは反対尋問許さない供述書は米国の世論であり、日本人救うのは米国の正義の限界を超える。復習裁判に他ならず関係者に罪をかぶせようとしたと述べている。国立公文書館には6000件超の戦争裁判関連の記録が保管されている。神奈川県弁護士会は横浜裁判の実像解明のため調査研究特別委員会を作り活動。今回の裁判では「宣誓供述書」をそのまま証拠にできたことや判決理由のない死刑など様々な問題が見て取れる。法律家による分析は貴重な取り組み。間部俊明委員長は声なき声を発しながら亡くなった人はたくさんいる。その声を受け止め調査する必要があると話している。頴川幸生元海軍上等兵曹の遺書には早く死刑にしてほしいとの胸中が綴られている。