番組詳細


TVメタ情報 > 番組一覧 > 日付: 20230327 > エピソード: 1630488

エピソード情報

放送局 NHK総合
プログラム名 Dearにっぽん
エピソード名 「すべてを失った、この場所で〜北九州・小倉昭和館〜」
カテゴリ 一般実用
放送時間 2023-03-27 20:15:00 〜 2023-03-27 20:42:00
WireActionデータ更新時刻 2023-03-28 06:43:07

コーナー・トピック・パラグラフ


(オープニング) [corner=14215777]
オープニング [topic=21049042] 詳細
[ 20:15:00 - 20:16:51 ] 111秒 詳細
オープニング映像。

Dearにっぽん [corner=14215778]
すべてを失った、この場所で~北九州・小倉昭和館~ [topic=21049043] 詳細
[ 20:16:51 - 20:21:00 ] 249秒 詳細
北九州市民の台所と言われる旦過市場はおよそ120の店舗が軒を連ねていた。しかし去年8月、大規模火災が発生し、店舗も3分の2が被害をうけた。映画館もその一角にあった。火災の翌日に映画館の看板を残してほしいと訴えたいたのは館主の樋口智巳さん。小倉昭和館は昭和14年に樋口さんの祖父が創業した映画だけでなく芝居の公演も行われていた。結婚後に福岡市内で二人の子供を育てていた樋口さん。12年前に父親のあとを継ぐために帰ってきた。当時の昭和館はシネコンの進出などをうけて赤字が続いていて一日に3人しか客が来ない日もあった。自分の代で潰そうと決心したものの、映画館を閉じる決心はなかなかつかなかった。予想以上に映画好きの人が来てくれたからだという。
[ 20:21:00 - 20:25:10 ] 250秒 詳細
火災発生から3日経過し、樋口さんは焼け跡から何かを探していた。それは映画俳優の高倉健さんからもらった手紙だった。高倉健さんとの出会いは12年前。エキストラとして参加した映画の撮影現場だったが昭和館の存在をしっていて声をかけてもらったという。その後お礼としてだした手紙で経営に苦しんでいると伝えた所思いがけず返事が帰ってきたという。その手紙の内容に感銘を受けたという樋口さん。経営の改善に乗り出した。自ら売り子を務めて観客を大切にしたり俳優を招いてのトークショーも行った。地元の人たちに劇場の貸出も行った。
[ 20:25:10 - 20:30:00 ] 290秒 詳細
火災から3週間後には樋口さんはデパートの一角にいた。ある窓口を設けたというが映画の前売券を購入した人たちに返金するため。すると、その返金代を寄付したいという声や励ましの手紙を渡しに来る人の姿が。樋口さんは上演予定だった映画のポスターを剥がして回った。市内の数多くの店が昭和館のためにポスターを貼る場所を提供。樋口さんに激励の言葉を書いた店主も。土地と建物は賃貸のために建て直すには地権者に委ねられていた。自力で再建は到底できないという。樋口さんも設備代もある上映画館に力があればと答えた。
[ 20:30:00 - 20:35:23 ] 323秒 詳細
市内で和菓子店を営む藤田千栄子さん。四年前に実家の経営が厳しいときいてUターン。弟とともに家業を継いだ。家業を継いだあとは困難が待ちわびており新型コロナや材料費高騰の打撃を受けて店を閉じることも考えたが樋口さんの新聞記事の言葉を思い出したというが映画館を休館中としたことに心強いと感じたという。しかし手紙には再開を待ち望んでいると綴った。火災から一ヶ月、瓦礫の撤去が急ピッチで進められていた。この日、焼け跡の一角から運び出されていたのは昭和館のネオン看板。近くの寺が保管してくれるという。樋口さんは新しく始めたことに市内のホテルや大学を尋ねて上映会の場所を貸してほしいと持ちかけた。
[ 20:35:23 - 20:41:30 ] 367秒 詳細
樋口さんが見せてくれたのは高倉健さんからもらった手紙のコピー。火災から三ヶ月半経過し上映会の当日にはホテルの宴会所に170人のファンが集まった。上映したのは昭和館が大事にしてきた活動弁士付きの映画。その後に樋口さんは昭和館への思いを語り、再建を約束した。1月には昭和館の再建決定が地権者から樋口さんに伝えられた。今年12月の再開に向けて動き出した。