番組詳細


TVメタ情報 > 番組一覧 > 日付: 20230602 > エピソード: 1237503

エピソード情報

放送局 NHK総合大阪
プログラム名 時論公論
エピソード名 クレムリンに激震 ロシア人武装組織 ロシア領内に侵入
カテゴリ 時事解説
放送時間 2023-06-02 04:10:00 〜 2023-06-02 04:20:00
WireActionデータ更新時刻 2023-06-02 06:27:03

コーナー・トピック・パラグラフ


(オープニング) [corner=10560061]
オープニング [topic=16159917] 詳細
[ 04:10:00 - 04:10:10 ] 10秒 詳細
オープニング映像。

(時論公論) [corner=10560062]
クレムリンに激震 ロシア人武装組織 ロシア領内に侵入 [topic=16159918] 詳細
[ 04:10:10 - 04:15:50 ] 340秒 詳細
反プーチンのロシア人武装組織がロシア領内に侵入したニュースについて、ロシア担当の石川一洋専門解説委員が解説した。先月22日、ウクライナとの国境からロシア領内に「自由ロシア軍」と「ロシア義勇軍」を名乗る2つの武装組織がロシア領内に侵入し、国境付近にある村を占拠した。ロシア軍はこの2つがウクライナからの武装テロ集団だとして、正規軍を投入して殲滅作戦を行い、占拠された村を解放した。国境を突破され、一時的に村を占拠されたことはクレムリンに大きな衝撃を与えたとみられる。この2つは共にウクライナの側でロシアと戦い、武力でプーチン体制の打倒を目指しているが、イデオロギーが異なる。自由ロシア軍はウクライナ軍指揮下の外国人部隊の一つ。ロシア国内から移った反体制派が中心で投降した兵士もいる。血を連想させる赤を除いた新たなロシア国旗を提案し、リベラルな反体制派の取り込みも狙っている。ロシア義勇軍はウクライナ国内に住むロシア人が中心。ウクライナ民族主義のアゾフ大隊とも深い関係にあり、排他的なロシア民族主義を掲げる。ロシア民族のための新たなロシア国家創設を提唱し、スラブ人(ロシア・ウクライナ・ベラルーシ)の団結を呼びかけていて、危険なナショナリズムといえる。ウクライナはロシア人部隊の独自の作戦であり、ウクライナ政府・軍は無関係としているが、アメリカ供与の先頭車両を使用し、バフムトなどではウクライナ軍の指揮下で戦っていることから、ウクライナ軍と連携した攻撃とみられる。ロシア領内を攻撃した目的は存在を証明するため。ロシア国内への宣伝効果があった。プーチン体制に心理的ショックも与えた。
[ 04:15:50 - 04:19:50 ] 240秒 詳細
過去のロシアの戦争を振り返ると、日露戦争では駐在武官の明石元二郎大佐が反体制派に資金提供し、ロシア国内を騒乱状況にして有利な講和を実現した。第1次世界大戦ではレーニンがドイツの支援でロシアに帰国。10月革命で戦争継続の臨時政府を打倒し、ドイツに極めて有利な形で単独講和した。第2次世界大戦では赤軍の英雄・ウラソフ将軍がナチス・ドイツに協力するなど、内側から手を突っ込まれ揺さぶられてきた。ウクライナはプーチン体制を揺さぶり弱体化させ、戦争継続が難しい状況を作り出そうとしている。ロシア国民は政治が不安定化するよりはましな悪としてプーチン体制を選択しているとみられるが、プーチンが国内の締め付けを強めれば、武装蜂起する少数者を生み出すかもしれない。