番組詳細
TVメタ情報 > 番組一覧 > 日付: 20230303 > エピソード: 1216524
エピソード情報
放送局 | NHK総合大阪 |
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プログラム名 | 漫画家イエナガの複雑社会を超定義 |
エピソード名 | ▽まさか!シモキタのごちゃごちゃが世界を制す? |
カテゴリ | 教育教養 |
放送時間 | 2023-03-03 23:15:00 〜 2023-03-03 23:30:00 |
WireActionデータ更新時刻 | 2023-03-04 01:51:22 |
コーナー・トピック・パラグラフ
(漫画家イエナガの複雑社会を超定義)
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シモキタの”ごちゃごちゃ”が世界を制す!?の巻
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詳細
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23:15:00
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23:17:33
]
153秒
詳細
シモキタ(東京・下北沢)に世界から熱い視線が注がれている。ある調査では世界で最もクールな街の上位にランクインしている。サブカルの街・シモキタは今、大規模な再開発で超絶進化中。今回はそんなシモキタについて特集する。
シモキタ(東京・下北沢)に世界から熱い視線が注がれている。ある調査では世界で最もクールな街の上位にランクインしている。サブカルの街・シモキタは今、大規模な再開発で超絶進化中。今回はそんなシモキタについて特集する。
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23:17:33
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23:23:37
]
364秒
詳細
シモキタには小田急線と京王井の頭線という2つの私鉄が通り、渋谷や新宿も近くて便利な街。下北沢とは北沢・代沢・代田エリアの総称。原点は戦後の闇市。奇跡的に空襲を免れたことで戦前の狭い路地が残され、ごちゃごちゃした街を形成している。闇市の後は、食品市場や生地・洋裁店、衣料品店などができていき、ファッション文化を発信するようになった。1975年に出来たライブハウス「下北沢ロフト」によって、シモキタにフォークソングやロック文化が広まっていった。山下達郎や中島みゆきも下北沢ロフトで腕を磨いた。1979年、野外フェス「下北沢音楽祭」が開催され、シモキタはミュージシャンの集う音楽の街となっていった。下北沢在住の曽我部恵一さんは、バラバラの文化が小さいところにまとまっていることがシモキタの魅力だと語る。1980年代に入ると、シモキタは演劇文化を発信するようになる。その立役者となったのが本多一夫。役者に活躍の場を提供してあげたいと考えていた本多一夫は、シモキタに「本多劇場」を作った。俳優の六角精児はシモキタの魅力として「アンダーグラウンド」であることを挙げた。シモキタは他に類を見ない文化が混じり合う街へとなっていった。
シモキタには小田急線と京王井の頭線という2つの私鉄が通り、渋谷や新宿も近くて便利な街。下北沢とは北沢・代沢・代田エリアの総称。原点は戦後の闇市。奇跡的に空襲を免れたことで戦前の狭い路地が残され、ごちゃごちゃした街を形成している。闇市の後は、食品市場や生地・洋裁店、衣料品店などができていき、ファッション文化を発信するようになった。1975年に出来たライブハウス「下北沢ロフト」によって、シモキタにフォークソングやロック文化が広まっていった。山下達郎や中島みゆきも下北沢ロフトで腕を磨いた。1979年、野外フェス「下北沢音楽祭」が開催され、シモキタはミュージシャンの集う音楽の街となっていった。下北沢在住の曽我部恵一さんは、バラバラの文化が小さいところにまとまっていることがシモキタの魅力だと語る。1980年代に入ると、シモキタは演劇文化を発信するようになる。その立役者となったのが本多一夫。役者に活躍の場を提供してあげたいと考えていた本多一夫は、シモキタに「本多劇場」を作った。俳優の六角精児はシモキタの魅力として「アンダーグラウンド」であることを挙げた。シモキタは他に類を見ない文化が混じり合う街へとなっていった。
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23:23:37
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23:29:50
]
373秒
詳細
シモキタの文化を産み出してきた「ごちゃごちゃさ」が失われるピンチが訪れたことがある。2003年、小田急線の地下化が決定したが、それと同時に東京都はシモキタの街を貫く幅26mの道路の建設を決定した。これに反対した住民たちが反対運動を始めた。2016年3月、裁判所が和解勧告を提案した。道路建設計画の見直しが決まり、東京都とシモキタ住民は和解した。2013年、小田急線の地下移設工事が完了した。これにより、下北沢駅周辺に全長1.7mの線路跡地が誕生した。シモキタ住民・世田谷区・小田急電鉄が、跡地の利用方法と街づくりについて繰り返し議論した。結果、再開発では「行ってみたいと思えること」、「シモキタらしさ」などが重視されることとなった。シモキタは世界で最もクールな街トップ10にランクインするようになった。世界にはシモキタ以外にもスペインのサン・セバスチャン(人口に占めるミシュランガイドの星つきレストランの割合が世界一)、フィンランドのヘルシンキ(次世代の交通サービスが展開されるスマートシティ)などの個性的な街がある。シモキタについて言えることは、暮らしている人たちが街を良くしたいと思い、オープンに議論を交わさなければ今の姿にはならなかったということ。
シモキタの文化を産み出してきた「ごちゃごちゃさ」が失われるピンチが訪れたことがある。2003年、小田急線の地下化が決定したが、それと同時に東京都はシモキタの街を貫く幅26mの道路の建設を決定した。これに反対した住民たちが反対運動を始めた。2016年3月、裁判所が和解勧告を提案した。道路建設計画の見直しが決まり、東京都とシモキタ住民は和解した。2013年、小田急線の地下移設工事が完了した。これにより、下北沢駅周辺に全長1.7mの線路跡地が誕生した。シモキタ住民・世田谷区・小田急電鉄が、跡地の利用方法と街づくりについて繰り返し議論した。結果、再開発では「行ってみたいと思えること」、「シモキタらしさ」などが重視されることとなった。シモキタは世界で最もクールな街トップ10にランクインするようになった。世界にはシモキタ以外にもスペインのサン・セバスチャン(人口に占めるミシュランガイドの星つきレストランの割合が世界一)、フィンランドのヘルシンキ(次世代の交通サービスが展開されるスマートシティ)などの個性的な街がある。シモキタについて言えることは、暮らしている人たちが街を良くしたいと思い、オープンに議論を交わさなければ今の姿にはならなかったということ。